2024年問題について
今回は「2024年問題」について語ります。
昨今、というか数年前から言われていましたが、色々な物流崩壊というニュースを見るようになりました。2023年初めの時点での当社としての現状は、既に拘束時間含めてクリアしております。たまたま前もって会社としてコンプライアンス重視でいこうと決めていたのが功を奏した結果ではありますが。ただ、それで会社として利益を出し続けていけるかの所に関しては、まだ何とも言えないところです。
2024年問題に対するやり方や手法だけでなく、周りから色々な事を聞きます。「そんなん守ってたら仕事にならん」「半分程度いけてたら大丈夫や」とか「はなから守るつもりはない」などなど、まぁ、聞いていたら無茶苦茶な意見が飛んでいる訳です。確かに、関西~関東へ8時間かかるところ、空でも飛ばなければ4時間で運行する事は無理です。いつかそういう時代がやっては来ますが、今はまだ無理です。そこはともかく、守る気がないとか、守る会社は運び屋稼業を分かっていない素人だとか、そういう考えって企業としてどうなんでしょうか?いけるとこまで無視して走り続けるというやり方というか考えって、おかしくないですか?いわばセコイやり方で法の抜け道を掻い潜りながらやるのって、いつまでいけるのでしょうか?社会保険料が上がり税金も上がっている。働く人の手取りもどんどん下がり、業界で学ぶ事と言えば「こうすれば人件費を抑えられる」「こうすれば運転手に○○手当ては払わなくてよい」そんなマイナスな事ばかりで、きれいごとかもしれないですが、本当に嫌気が差します。また、手取りを上げる為に月の内の半分は正社員で雇用し、半分は請負契約にするとか、そういうセコイ事をやっている会社も多いです。要は社会保険料を安くする為にですね。いつまでこんな事をやるのでしょうか?こういうセコイ事で事業を成り立たせるのって、本当におかしいと思います。そもそも、そんな事をしないと利益出ない業種って、おかしくないですか?飲食店で前のお客様が残した食材を使いまわしするのと同じ事と思います。
確かに2024年の残業時間の上限規制は業界にとっても死活問題です。その分、運賃を倍以上いただければそれはそれでいいのかもしれませんが、そうそう簡単には運賃値上げは出来ません。
2024年問題という迫って来ている問題は業界は元より国全体で考えていかねばならないとは思いますが、そもそも企業として未来に向けてどういう考えでいくのか、どういう方向性で進んでいくのか、そういう事を本気で考えて取り組んでいかねばならない時が来ているのではないでしょうか?
正直者が馬鹿を見るというのはよく言われる言葉ですが、いつまでも正直者が馬鹿を見る状態で満足ですか?セコイやり方をするところは淘汰されればいいと思いませんか?私は本気でそれを願います。
最近は水増し請求や不正受給のニュースをよく耳にします。思うにこういう事がどんどん明るみになるのは、世の中がどんどん浄化されていってると考えるのが妥当ではないでしょうか?
正直者しか報われない、そんな世の中になる為に、前を向いて出来るやり方を考え実践していく、それがこの混沌とした時代を乗り越えられる方法と思います。
皆で頑張って乗り越えていきましょう。
投稿:よしだ